11月のごあいさつ

11月になりました。

カレンダーも残り2枚。肌寒さを感じる日が多くなり、季節は冬へと移行して、あっという間に年末になっていくのでしょうね。

本当に月日が流れる速さを感じます。


さて、ここ鹿児島では毎年十月の第四週の週末に関ヶ原の戦いで敗れた島津義弘公と薩摩藩士達を偲んで約20㎞を歩く伝統行事「妙円寺参り」が行われています。


私も、小学生の頃は毎年参加していたのですが、いつの頃からか縁遠くなっていました。


ところが今年、ふと思い立ち、先ずはハーフコースで妙円寺参りに参加してきました。
スタート地点は、ちょうど中間地点のチェスト館。時間は午前 11時頃でしたが、既に鹿児島市内から歩いてきて昼食を食べている方々が多く、可愛い段ボールで作った鎧を身に纏った子供達も多く見かけます。

私も一緒にお蕎麦を頂いて、いよいよスタート。


昔、毎年歩いていたイメージがあるので、余裕余裕と思って歩き出しましたが、早速、上り坂が続き先が思いやられる展開に…
また、途中から薩摩街道という、舗装されていない森林と土に囲まれた昔からある道に入り、タイムスリップしたような感覚を味わいます。
道すがらで追い越したり、追い越されたりする参加者の方々とお話をしたり、
途中途中に、残り何キロの看板があり、看板が現れる度に元気を貰たりしながら約2時間弱かけて伊集院の町に辿り着きました。


ゴール地点である徳重神社では、勇猛な鎧武者の行進があったり、歩ききった人達の笑顔があったり。
ハーフコースではありましたが私もそんな場所で同じような時間を共有し、達成感を味わうと同時に、薩摩藩の歴史を感じる事が出来ました。


今回、何十年ぶりに妙円寺参りに改めて参加してみて感じたのは昔から受け継がれていく伝統行事の素晴らしさや大切さ。
また、私が子供の頃にこういった行事に参加させて貰っていた事への感謝でした。


そして来年は是非フルコースで参加したいと思いを新たにし、私自身も次の世代に伝えていく事が出来ればなと思う事でした。